2016年09月04日

16249 宮ぷーの講演原稿です(その2)

第2586号 宮ぷー こころの架橋ぷろじぇくと
2016年9月4日現在 参加者人数6298人

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http://ohanashi-daisuki.com/info/story.html


(その1のつづき)
今の僕は、かっこちゃんやチームみやぷうの みんなや、妹だけでなく、訪問介護に
来てくださる、看護師さんや先生、そして、デイやショートステイのお世話にもなっ
ています。みんなの助けなしには、僕は1日も送ることができません。
でも、多くの方は、奥さんだけ、ご主人だけが、介護をされている場合もあるでしょ
う。社会の中で、やはり、家族だけでは、つぶれてしまうのじゃないかと思います。
助けてもらっている本人が、言うのも、おかしなものですが、周りの方、どうぞ、温
かい手を、皆さんに、貸していただきたいと思います。どうぞお願いいたします。
これは、本当のことです。僕のように体が動かないものが、自分に誇りを持って生き
ることは簡単ではないと思います。
もし、世話をする人が疲れていては、けっしてみんなで幸せになることはできません。

そんな僕は、こんな状況の中では、なかなか社会活動に、参加しづらいと思われてい
ましたが、ロバの耳の代表理事になることで、障害がある人でも、社会参加できるこ
とを、しめしたいのです。
やはり、僕は、自分の生きる意味を、見つけたいのです。生きているだけでも、大切
な命ですが、やはり、お世話になっている社会に対して、お返しがしたいというのが、
僕の気持ちです。
4年前、かっこちゃんは、僕のような状態になって、あきらめている人がたくさんい
ることを知って、回復や意思伝達の方法を伝えようと白雪姫プロジェクトを立ち上げ
ました。4年経ち、大きな成果をあげていると僕は思います。回復する方法があるこ
と、みんな思いがあるということを、一般常識にすることが大切だと思うのです。

先日、相模原の障害者施設で、大変な事件が起きました。障害を持っている人は、幸
せではなくて、そして、ただ、お荷物になっているだけなのかということを、みんな
が考えた事件だったと思います。
こういう気持ちは、事件を起こしてしまった人だけでなく、本当は、心の奥に、多く
の人が持つ気持ちかもしれません。きっと、ぼく自身の中にも。あるものなのかもし
れません。
たとえば、泥棒や殺人を犯してしまう人は、いらないんだという気持ちは、やがて、
誰かを差別する気持ちにもつながると思います。
僕ができることは、僕は体も動かないけれど、とても幸せだよ。楽しいことやうれし
いこともいっぱいあるよ。みんなで一緒に生きていこうよと、僕はもっともっと伝え
ていかなくてはいけないと思います。そうすることが、こういった事件を無くする一
助にならないかと思います。

ところで、銀河の雫の映画はどうでしたか?
このネパールの映画は、大地震の後も、変わらずに、一生懸命に日常を送る、ネパー
ルの人々の姿が描かれていて、僕は、とても感動しました。
僕は病気になりました。それは、僕にとっては、もちろん、とても大きな出来事でし
た。ネパールの人々の大地震は、僕の病気と同じほどの、大きな出来事のはずです。
僕は一時期、自分のことしか考えられないこともありました。いいえ、いまも僕はつ
い自分のことばかり考えてしまいます。それなのに、ネパールの人たちが優しさを忘
れずに、相手を思う姿や、世界中の人々の幸せを祈る姿は、素晴らしいと思います。

僕は、最初、かっこちゃんが、ネパールへ行って、映画を撮って、監督もすると聞い
たときに、とても驚きました。正直、無理だと思ったし、心配でなりませんでした。
学校に勤めていたときに、かっこちゃんの周りは、いつも子供達でいっぱいでした。
かっこちゃんはしょっちゅう、怪我をしたり、失敗したりします。とんでもないこと
もします。それが心配で、子供達はいつも、そばにいたように、思います。僕もその
一人でした。子供達も僕も、ほうっておけないというか、また、とんでもないことを
言ったりしなかったらいいのになあと、思っていたと思います。

そんなかっこちゃんが、映画を作るというのです。また、とんでもないことを言い出
したなあと思いました。それに、今の僕は、何も手伝ってあげることもできないので
す。とても心配をしましたが、周りのみなさんが、かっこちゃんを助けてくれました。
ありがとうございます。僕の映画に出てきますが、僕が倒れて、すぐに、小林さんや、
さかねさんや、赤塚さん、てっちゃんに、「かっこちゃんをお願いします」とあかさ
たなスキャンで頼んだことがありました。僕が倒れて、何も手伝えないのがつらいの
です。今日はたくさんのみなさんにもお願いしたいです。「かっこちゃんをおねがい
します」
なぜかというと、かっこちゃんはとんでもないことをいつも言い出すのですが、それ
は、自分のためじゃないのです。弱い子供たちのために、誰に対しても、泣きながら、
伝えるのです。あとで、あのとんでもないことは必要だったとわかります。この映画
は大切な映画だと思います。

かっこちゃんが、学校の子供達に、いつも言っていたこと。みんな素敵だということ
や、誰もが大切で、争わなくてもいいということが、本当のことなんだとわかる映画
になっていたと思います。
僕は、チームみやぷうのみんなで、字幕を確かめるために、映画を見た後、感想を言
い合ったときに、最初に、難しいと言いました。それは、映画が難しいという意味で
はないのです。映画はこんなにもやさしく伝えてくれていると感じましたが、とても
内容が深くて、一度で全部を消化することが、難しいほど、大切な映画だと言いた
かったのです。何度も何度も、噛みしめるように見て、本当に大切なことが、何か、
きっとわかってくる映画だと、僕は言いたかったのです。ぜひ、みなさんの感想も教
えていただきたいです。
僕はロバの耳の代表なので、みなさんの感想がとても気になります。

この上映会の後、一般上映会が始まります。ロバの耳の代表としてだけでなく、かっ
こちゃんの友人として、また、地球の幸せを願う一員として、お願いします。この映
画を広めてください。争いを世界中から無くすために、ぜひ、自主上映会のお申し込
みをお願いいたします。自主上映の収益は、ネパールの子供達やみなさんの支援や、
白雪姫プロジェクトをひろめることに、使われます。
お手元のちらしなどの中の、はがきのうらに、申し込みのアドレスが書かれてありま
す。また、ロビーではチーム宮ぷうのひろこさんが、自主上映の受付をしてくれてい
ます。まず、自分の家のテレビで上映会をしてみませんか? みんな大切だという心
を、まず自分の大切な仲間から初めてはいかがでしょうか? みんなで、ひとつの命
を生き、争わずにいられる世界にみんなでしたいのです。

最後にこの上映会を開いてくださった、しげちゃんと、とよちゃんと、僕をここに連
れてきてくれたチームのみんな。そして、来てくださったみなさんに、心からお礼を
申し上げます。しげちゃんと、とよちゃんは、どんなに大変だったでしょう。お二人
は「宮ぷうとかっこちゃんを応援する会」という名前で、ずっと応援を続けてくれて
います。なぜ、人はこれほどまでに、誰かのために一生懸命になれるのでしょうか?
僕は何ができるのでしょうか? そのことをよく考えます。
また、遠く離れていても、いつも僕のことを応援し、祈り続けてくださったみなさん
にも、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ぼくには、大きな役割ができました。ぼくは、これからも、がんばります。
<引用ここまで>・・・・・・
本当に長い文章を宮ぷーは頑張って打ちました。一文字一文字入れることを考えると、
驚くべき長さです。
みんなに拍手をもらえているといいなあ。映画のことについて、また今度書かせてく
ださいね。

かつこ

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Posted by ほこぴー at 12:33