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Posted by TI-DA at

2013年01月23日

13024 いざ、冒険の旅へ、勇者のメダルを持って

 第1266号 宮ぷー こころの架橋ぷろじぇくと  
                    2013年1月23日現在 参加者人数6370人
 「1/23 昨日の宮ぷー」      
このメルマガを初めて読まれる方へ 
メルマガの生い立ちをこちらのページに書いていますので、ご参照ください。
http://ohanashi-daisuki.com/info/story.html


私は今、ずっと不思議な気持ちの中で過ごしています。突拍子もないことを言うよう
ですが、メルマガを読んでくださっているみなさんや、心を寄せてくださっているみ
なさんと一緒に、私は冒険の旅に出ているような気持ちでいます。宮ぷーの回復のた
めのリハビリの前にも、大きく立ちはだかった「こんなに大きな脳の損傷の患者は治
らないんだ」とか「もう何もわからないんだ、何も感じていないし,見えないし聞こ
えないし、わからないんだ」という大きな常識の壁は、私が教員になったころも、子
どもたちと過ごす上で、立ちはだかった大きな壁でした。その壁は今も少しも変わら
ずに、あるのです。

このごろ、少し白雪姫プロジェクトを知ってくださったマスコミの方や、医療関係者
の方から、「長い間広まっていかないのは、医学的な根拠がないからではないのです
か?」「どこどこの国の学会で、すでに否定されたことじゃないのですか?」という
お尋ねもあります。私は驚いて、いろいろと説明をします。けれど、簡単にわかって
いただけるものではないなあと実感します。たくさんいただくメールでも、「脳はな
おらない、今後何も、変化は見込めませんと担当医に言われました」「危険だから
と、座ることはだめと言われました」「父はわかっています。まばたきで伝えていま
すと言っても、妄想だと言われます」と書かれてあったりもします。本当に、その壁
は大きくて今は大きな力を持っています。どんなことを言われたりしても、決して誰
かが悪いわけではないのです。なにもかもが、治らない、思いを伝える方法は存在し
ないし、わかっていないんだというものすごく大きな怪物のような常識の壁のせいな
のです。

その魔物は、簡単にはやっつけることのできない強敵です。その強敵はたくさんの人
の心を傷つけたり、その人らしい生き方を奪ったりもします。
でも、あきらめてはならないと思うのです。みんなでその魔物を倒していく。常識は
きっと変わっていけるのだと思います。みんなの力があればだいじょうぶです。ひと
りひとり、誰もが、ドラゴンの剣や魔法の指輪を持っている。それは、相手を思う
心、大好きはうれしいという魔法の力のように私は思うのです。その魔物は本当に大
きくて、強くて、恐ろしくて、なかなか倒せるものではありません。心をひとつにし
て、みんなで、立ち向かわなければならないし、今がそのときだと思っているので
す。みなさんはその冒険の旅の仲間のようだと私は思えてならないのです。

日曜日に講演会にきてくださったたけちゃんのママの彩ちゃんのメールです。
・・・・
かっこちゃん。
毎日大好きなかっこちゃんのことを思っています。平日は金沢の、土日は「今日の
かっこちゃんの講演会はどこだったかな?」とその会場に思いを飛ばしながら、お天
気をチェックするのが習慣になりました。だから、かっこちゃんに会える日はそれだ
けで嬉しくてたまらないのに、ああやって声を掛けてくださって、講演でも尊晴のこ
とを話してくださって、このメルマガにも載せていただいて、嬉しくて嬉しくて胸が
いっぱいになります。かっこちゃん、いつも本当にありがとう。

華子さんとまーくんとは、前日の鴻巣きんこんの会で初めてお会いしました。こんな
ご近所だったなんて深いご縁を感じながら、(「僕のうしろに道はできる」の本の)
口腔リハビリのDVDのお礼を言いました。あのDVDの実践を続けて、特に冬休みの間
は「わが家も集中リハビリ。宮ぷーさん達と一緒だよ!!」って、いっぱい尊晴の体と
向き合って、口腔マッサージも頑張りました。そうしたら、新学期久しぶりにお会い
した学校の先生方が、「なんかたけちゃん、前より表情が豊かになったよね。視線も
しっかりして、気持ちを一生懸命伝えてくれているね」って、口々におっしゃってく
ださいました。「うわー、絶対口腔リハビリの成果だよ。たくさんの先生が変化に気
付いてくれたね!!」と、尊晴と大喜びしました。ずっと続けていって「良くなる方法
がある」ことを、身をもって証明できる一人でありたいな・・・と思っています。宮
ぷーさんやまーくんの横並びになれるとは、とても思っていませんが。昨日同じ会場
にいて、まーくんの歩く姿、誇らしげな笑顔、声、ノートに綴った言葉、ひとつひと
つに魂が震えるほど感動しました。身近にこんなに素敵な先輩がいて、本当に心強
く、勇気をいただいています。

昨日はかっこちゃんが「生きるということは道を作るということ」とメッセージを書
いてくれた写真を買いました。今の尊晴の気持ちにピッタリだと思って。先日の國學
院大學でのきんこんの会で、尊晴が言ったんです。「できるだけ通常学級でたくさん
授業を受けて、将来は大学に行きたい。大学に行くことがいいことかはわからない。
でも僕が大学に行くことで、僕のように重い障害があると言われている者も、同じ社
会に生きている当たり前の存在と伝えることができるなら、僕にはその役割があ
る。」って。まだ小学2年生ですが、そんな我が子を心から尊敬し、誇りに思ってい
ます。そして、尊晴の奥深い思いを受け取れるように、私たち家族はもっともっと頑
張りたいのです。

3月9日東京の「僕のうしろに道はできる」フルバージョンのお披露目イベントで
は、尊晴もスタッフの一人として参加させていただきます。かっこちゃんの素敵な素
敵なお仲間さんと巡り会えて、幸せなご縁に心から感謝している日々です。かっこ
ちゃん、本当にいつもいつもありがとう。彩
・・・・
彩ちゃん、たけちゃん、こちらこそありがとうございます。たけちゃんはきっと勇者
のメダルか、あるいは、魔法の杖をもっていて、私たちの冒険の旅の先頭を行く仲間
のひとりです。胸がいっぱいになります。本当にありがとう。私の行き先の天候ま
で、気にしてくださる彩ちゃんの優しさにまた胸がいっぱいになります。

今日はみなさんにご紹介させていただきたい本が二冊あります。どちらも私のものす
ごく大切なそして大好きな方の、思いや文章をお伝えしたいんです。
一冊目は伊勢の修養団の中山靖雄先生のご本「すべては今のためにあったこと」
(海竜社)です。帯にはこんな文章があります。
・・・・・・
「いいふうに」生きよう。つらかった過去もすべて今を喜んで生きるための根になっ
ているのです。済んだことはみんないいこと、これから起きることもみんないいこ
と。そういうふうに思えたら、今の人生をすべてこのままでやらせてもらうというだ
けになります。そうしたら、いいご縁がどんどん湧いてくるのです。 天がそれを起
こされたのだから、「あっ、そうなんですか」というだけのことです。それを苦にす
るか苦にしないかだけのことです。─本文より抜粋
・・・・・・

先生の言葉はどの言葉も心にしみます。そして、それこそ、私たちがどんなふうに生
きていけばいいかということを伝えてくださっているんだなあと感じます。おそらく
は天が先生を通されて、私たちに伝えてくださっているのだろうかと思ったりしま
す。
・・・・・・
「意味」誰が見せるんだろう。誰が聞かすんだろう。すべては必要があって、見せら
れたり聞かされたりするのです。
「自分のために」どんな出会いもみんな、自分のためにあります。天が出会いをつ
くって、私たちを育ててくれているのです。
「思いの中身」人生は、何をしてきたかではなく、どういう思いで生きて来たか、喜
んで生きているかどうかが大事なのだと知りました。
「日本の中の私」「私の中のあなた、あなたの中の私」私とあなたの区別のない世界
を生きていたのが日本です。
・・・・・・

この本は、1/4の奇跡の監督の入江冨美子さんが、大きな力をそそがれました。
「彼女は海綿が水を含むがごとくに、私の話を吸収してくれて、出版の大きな力に
なってくださいました」と先生もあとがきの中で書いておられます。今、私たちに
とって本当に必要な本だと思いました。

もう一冊は先日ご紹介させていただいたどう出版の季刊誌「道」の冬号です。ここ
に、私の大切なお友達、阪根博さんが登場されています。メルマガを以前から読んで
くださってる方は阪根さんのことをよくご存じなのですが、いつの頃からか、小林さ
んと、ペルーの阪根さんと、そして今南アフリカに住んでおられる写真家の野村哲也
さんは私のことをなぜか「姫」と呼んでくださいます。そして、小林さんは「イヌ」
阪根さんは「サル」哲也さんは「きじ」ということになっていて、桃太郎さんのお話
のように、ずっとずっと私を応援してくださっています。もう20年近くにもなりま
す。そして3人は「このヒエラルキーは生涯変わりません」と言われます。ヒエラル
キー?それなんですか? 何も知らない私が尋ねると、それは、イヌサルキジの間に
ある階級?みたいなもののようです。

なんだかおもしろい、男の方の遊びのようにも思いますが、そうして、三人は遠くに
いながらも、いつもそばにいてくださって、私にとって心から尊敬する三人の大切な
お友達です。今回はペルーの天野博物館の事務局長さんでもある阪根博さんが、天野
博物館の創始者で、阪根さんのおじいさんの天野芳太郎さんについて書いておられま
す。私は阪根さんにインカ文明の不思議や人間の持つ、大きな力についていっぱいお
話をうかがってきましたが、おじいさまのお話をこんなに深く聞かせていただいたこ
とがなかったので、すごくすごくおもしろくて、そして、また日本人の心についても
考えさせてくださいました。

前書きにはこんなふうに書かれてありました。
・・・・・・
「アンデス文化を世界に知ってもらうことは、実は日本人にしかできない仕事なので
す」
ペルーに日本人が設立した考古学博物館がある。「天野博物館」─アンデスの古代文
化のひとつ、チャンカイ文化(AD1000〜1400)を主に紹介する、入場料無料
を貫く博物館だ。開設者・天野芳太郎は、常に世界への夢と目標を明確に持ち、その
実現に向けていかなる試練にもくじけない生き様を貫いた。天野氏を「明治が生んだ
日本人そのもの」と語る孫であり、博物館事務局長の阪根博氏に、ぶれることのない
天野氏の生涯とチャンカイ文化から読み取れる人間の知恵、そして世界に示すべき日
本人の資質についておはなしいただいた。
・・・・・・

この本は他にもいろいろな記事があるのですが、ダウン症の書家金澤しょうこちゃん
のお母さんのエッセイも連載されていて、その中に、今回は、「犬に丁寧に名刺を渡
した」しょうこちゃんのお話が書かれてありました。お母さんはいつも「命はみな同
じです」と思って来たけれど、しょうこちゃんの前では「私の平等感なんてとても陳
腐だ」と書いておられます。しょうこちゃんは、月夜にはどこからでもついてきてく
れる天空の月に「ありがとう」とお辞儀をして玄関に入るのだそうです。本気で月の
優しさや花の尊さを信じておられると書かれてありました。本当に素晴らしいことだ
なあと思います。

かつこ

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Posted by ほこぴー at 09:08